緑茶は栄養が豊富なのはもう周知の事実。
さらにその栄養はお茶よりお茶をいれたあとの茶がらや茶葉の方が多いこともご存知でしょうか。
茶葉でどのくらいの栄養がつまっているのでしょうか。
さらにはたして本当に美味しいの?
試したい茶がら・茶葉の有効活用レシピご紹介!
お茶に含まれる栄養素
すべてあますことなく摂取したくなるほどお茶には栄養素が豊富に含まれています。
タンニン | 10.0 | 13.0 |
カフェイン | 3.2 | 2.3 |
タンパク質・ アミノ酸 |
30.6 | 24.5 |
脂質 | 5.3 | 4.7 |
炭水化物 | 38.5 | 47.7 |
水分 | 5.0 | 2.8 |
灰分(ミネラル) | 7.4 | 5.0 |
茶葉100gあたりの含有量
さらにビタミンの含有量は以下の通り。
ビタミンA(βカロテン) | 29,000 | 13,000 |
ビタミンC | 60 | 260 |
ビタミンE | 28.1 | 68.1 |
ビタミンB1 | 0.60 | 0.36 |
ビタミンB2 | 1.35 | 1.43 |
ナイアシン | 4.0 | 4.1 |
茶葉100gあたりの含有量
それぞれの栄養素の働きを簡単にまとめてみます。
アミノ酸
旨み成分です。特にテアニンという成分が緑茶には多く含まれ、脳神経の働きが良くなると言われています。
フッ素
表にはありませんが、緑茶にはフッ素が含まれます。
ご存知の通り虫歯予防に効果があります。
フラボノイド・ミネラル
口臭予防や新陳代謝を活発にする効果があります。
ビタミンA(βカロテン)★
呼吸・消火器官を丈夫にします。肌にうるおいを与える効果もあります。
ビタミンC
お馴染み美肌を作ります。また、風邪予防の効果もあります。
ビタミンE★
アンチエイジングのビタミンとも言われています。
ビタミンB1
糖分をエネルギーに変える働きがあります。
ビタミンB2
発育ビタミンと呼ばれるほど成長を促してくれます。
皮膚や粘膜、髪、爪などの細胞の再生効果など。
カテキン
殺菌効果があり、腸を整えてくれる働きもあります。
食中毒・生活習慣病予防に効果があります。
カフェイン
気分をリフレッシュさせる効果があります。
眠気覚ましにも効果的です。
いいこといっぱいですね。
お医者さんの中には緑茶を診察の合間合間に少しずつ飲むことにより、インフルエンザ予防になっているという話もきいたことがあります。
ただし、お茶として溶け出すのはごく一部。
70%は茶葉に残っているという話もあります。
★のついた成分にいたっては水にとけないのでお茶にはまったく含まれません。
もったいないことですよね。
ただし抹茶は茶葉ごと飲むのでこれらの栄養素すべてを摂取できます。
茶葉って玉露ならそのままで十分食べられますが、普通の煎茶の葉だとちょっと食べにくいですね。
そこで美味しくいただけるレシピを探しました。
簡単!緑茶アレンジレシピ8選
栄養丸ごと美味しくいただける茶葉や茶がらを使ったレシピ集です。
春色押し寿司
お寿司とお茶は相性ばっちり。
彩よくするのがポイントです。
お寿司とお茶は相性ばっちり。
彩よくするのがポイントです。
【材料】(4人分)
A ご飯
米 2合
水 360cc
酒 大さじ2
昆布 5cm角
B すし酢
酢 大さじ3
塩 小さじ2/3~1
砂糖 大さじ2
C かんぴょうの煮汁
だし 1.5カップ
うすくちしょうゆ 大さじ1
みりん 大さじ1
塩 少々
D 錦糸卵
卵 2個
塩 少々
砂糖 小さじ2
そぼろ(市販のもの) 30g
水でもどした干し椎茸 4枚
かんぴょう 10g
茹でたけのこ 50g
茶葉 小さじ2
木の芽
あれば桜の塩漬け
【作り方】
1. 米は洗ってからザルにあげ、水を切っておきます。
2. 干し椎茸は水でもどしておき、かんぴょうは塩でもんでもどしてからCで煮ます。
そののち、椎茸は千切りに、かんぴょうは細かく切ります。
2. 1にAのお米以外の材料を加えて炊飯器で炊きます。
3. ご飯が炊けたら熱いうちに昆布を取り除きます。
炊飯器の中で、Bを混ぜてうちわなどであおぎながらご飯を切るようにかきまぜます。
4. 2のかんぴょうの煮汁に水1/2カップを足してたけのこを煮ます。
5. 金糸卵を作ります。
6. 寿司型を酢水で濡らし、すし飯の半分を広げて椎茸やかんぴょうをちらしその上に残りのすし飯を広げます。
他の具も彩よく散らします。
7. 寿司型のふたで強くおさえ、1時間ほどおき、型からはずして切り分けます。
寿司型がなければ適当な透明のプラスチックのカップなどでもいいかもしれません。
お茶殻のれんこんきんぴら
手軽で簡単。おつまみにもいいですね。
【材料】(4人分)
緑茶の茶殻 50g
れんこん 200g
オリーブオイル 小さじ2
酒 大さじ1
A
醤油 大さじ1
本みりん 大さじ1
【作り方】
1. 茶がらを皿などに平らに敷き、水分をとばすために1分半ほどレンジで加熱します。
2. レンコンは皮をむいて5~7ミリ幅の半月切りにします。
3. フライパンにオリーブオイルを入れ、温まったらレンコンを中火で炒めます。
透き通ってきたら1と酒を入れて混ぜます。
4. さらにAを加え水分が飛ぶまで炒めます。
油はお好みでごま油などでもOKです。
お茶の苦味が気になる場合は甘味を足してください。
緑茶の出がらしカレー
いつものカレーよりちょっとだけヘルシーに。
【材料】(4人分)
鶏肉(胸肉) 200g
人参(中) 1個
玉ねぎ(中) 1個
かぼちゃ 1/4個
しめじ 1パック
小松菜 1株
緑茶の出がらし好きなだけ!
水 200cc
コンソメ 大1
カレールウ 1/2箱
塩・胡椒 少々
【作り方】
1. 具材を適当な大きさに切ります。
2. 鍋に油をしき肉を炒めます。
色が変わったら茶がら以外の具材を炒めます。
3. 具材に火が通ったらコンソメ、水、茶がらを入れて10分ほど煮ます。
4. カレールーを入れてさらに煮込み、仕上げに塩・胡椒で味を調えます。
お茶ハンバーグ
茶葉まるごといただけるのが嬉しいですね。
【材料】(4人分)
合い挽き肉 200g
木綿豆腐 80g
玉ねぎ 100g
スキムミルク 12g
かぶせ茶 4g※
卵 1個
塩 少々
パン粉 必要であれば
Aソース
しょうゆ 小さじ1
みりん 小さじ1
しょうが汁 小さじ1/2杯
水 40cc
片栗粉 小さじ1
【作り方】
1. 玉ねぎと水で戻した茶葉をみじん切りにします。
2. 合びき肉に塩を入れてよく混ぜます。
3. 2と1.を合わせ、さらにスキムミルクと卵を入れてよくこねて混ぜます。
軟らかすぎる場合はパン粉を入れて固さを調整してください。
4. 3.を4等分に分け、形を整えます。
5. フライパンに油を敷き、焼いていきます。片面焼き色が付いたらひっくり返し蓋をしてさらに焼きます。
6. Aの材料を鍋で沸騰させ、水で溶いた片栗粉を回し入れとろみをつけます。
ハンバーグに絡めて完成です。
※かぶせ茶でなくても普通の煎茶でOKです。
茶葉が湿る程度に水を含ませてください。
茶葉が吸収しきれず、水が出てくるのは多すぎです。
茶がらスナック
簡単なうえおやつ感覚でいただけるのがいいですね。
ふりかけとしても美味しくいただけます。
【材料】
お茶の出がらし 2回分ほど
塩 小さじ1と1/2
オリーブオイル(香りの強い油以外ならどの油でも!)
【作り方】
1. フライパンにオリーブオイルをひいて温め、茶がらを入れ中火でいためます。
2. 水分が飛んできたら弱火にし、塩をふり入れてさらに10分ほど炒めます。
3. 最後に2~3分火を強め、焦がす寸前まで炒めます。
4. 香ばしいかおりがしたら火を止めます。
新茶のご飯
これが本当の「茶めし」?
【材料】(2人分)
お米 2合
昆布(10cm角) 1枚
酒 大さじ1
薄口しょうゆ 小さじ1
シラス干し 大さじ4
お茶(新茶) 小さじ1
【作り方】
1. お米は洗ってザルにあげ、水切りしておきます。
昆布は表面を軽くふきます。
2. 炊飯器にお米と分量の水、酒としょうゆも加えて、昆布をのせて炊きます。
3. 炊きあがったら昆布を取り出し、しらすと茶葉を加え、そのまま10~15分蒸らします。
蒸らし終わったら水分を飛ばすように全体的にしゃもじで混ぜ、茶碗によそいます。
お茶の簡単ごま豆腐
お茶風味のごま豆腐です。
【材料】(4人分)
練りごま(白) 50g
A
本くず粉 50g
だし汁(常温) 400ml
茶葉 大さじ1
塩 小さじ1/4
醤油 適量
わさび 適量
【作り方】
準備
・茶葉はお茶ミルやなどで挽いて粉状にする。なるべく細かく。
・Aは合わせておく。
だしは温かいとダマになってしまうので常温で混ぜる。
1. ボウルに練りゴマをいれ、Aを少しずつ入れながらよく練り合わせます。
2. 1に粉状にした茶葉と塩を加え混ぜ、それをざるなどで漉しながら耐熱容器に入れます。
3. レンジで1分(500Wの場合)加熱し、取りだしたら泡だて器で全体が均一になるよう混ぜます。
これを粘りが出るまで5~6回くり返します。
4. 水で濡らした流し缶に3.を流し入れ、粗熱がとれたら冷蔵庫で冷やします。
5. 食べるときは缶からはずし、醤油とわさびを添えていただきます。
まだまだ茶がらや茶葉の有効活用法はありますが、今回は緑茶の栄養素をすべていただくことを目的に美味しくいただけるレシピをご紹介しました。
緑茶は消臭・殺菌効果が高いので利用価値は高いのです。
ぜひ毎日お茶を飲む習慣とともに茶葉を有効活用してください。
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