梅酒って美味しいし、結構身体にもいいそうなので飲みたいけどなんか買ってきた梅酒がイマイチ好みでないって場合もありますね。
市販の梅酒は結構甘いのが多いですね。
熟成期間、お酒の種類によって味が変わる梅酒。
自分で作れば熟成していく過程でも味わい楽しめます。
作り方はカンタン!
でも時期を逃さないでくださいね。
梅酒作りの時期はいつ?
梅酒作りは大方6月ごろに始めるとされています。
そして梅酒作りに適した青梅は6月の一ヶ月間でないと入手できません。
そして種類によって収穫時期がずれており、使う梅の種類によっても梅酒の味が変わってきます。
のんびりしていると、梅が手に入らなくなってしまいますので注意してください。
梅酒に適した梅
梅酒に適した梅は比較的大粒の生の青梅。
主な種類と時期、味の特徴をまとめました。
- 鴬宿(おうしゅく)
- 南高(なんこう)
- 古城(ごじろ)
- 白加賀(しらかが)
- 豊後(ぶんご)
- 玉英(ぎょくえい))
- 青軸(あおじく)
- 竜峡(りゅうきょう)
- 光陽(こうよう)
- 七折(ななおれ)
「こんなにあるの?」
って思いますよね。
ざっくりとそれぞれの品種の特徴をお伝えしておきます。
【鴬宿】
収穫時期は5月中旬~6月下旬。
大粒で皮が固いことから漬けても梅自体の食感も楽しめるのが特徴です。
梅酒にするとさわやかでさっぱりとした酸味が楽しめます。
【南高】
梅の最高格とも言われる南高。
皮が薄く、果肉もやわらかいのが特徴です。梅酒だけでなく、梅干、梅菓子、梅ジュース等さまざまなものに使用される品種です。
【古城】
緑のキレイな見た目から「青いダイヤ」と呼ばれる古城。
梅ジュースや梅酒には南高梅より適しているとも言われます。
古城梅の収穫は5月中旬から下旬。
【白加賀】
果肉が厚いため、梅干しや梅酒、漬梅に適しています。
実の粒は大きめ。
【豊後】
梅とアンズの交雑種。
果実は大粒で果肉が厚く酸味が少ないので梅ジャムなどに使われることが多いようです。
収穫は6月中旬から。
【玉英】
果肉は厚く上質で、梅干し・梅酒どちらにも適しています。
【青軸】
緑黄色の大粒の早生種。
梅酒には青梅を、熟し始めたものは梅ジャムなどに使います。
【竜峡】
小梅ながら果肉が多く、しっかりとした食感があります。
5月下旬から6月中旬にかけて収穫されます。
カリカリ梅などにも使われます。
【光陽】
日に当たったところが赤くなる小粒の品種でカリカリ梅に使われています。
【七折】
主に梅干や梅シロップに使われる梅で、愛媛県砥部町七折地区で主に生産されていることからこの名がつきました。
小粒で黄色いのが特徴です。
そこで、どれを使えばいいの?
となりますが、正直それは好みです。
梅酒を作ったあとの梅もアレンジして何か作りたいと言う場合はある程度果肉の固いしっかりしたもののほうが使いやすいかもしれません。
梅酒に適したお酒
梅酒で使うお酒は「ホワイトリカー」が定番です。
ですが他のお酒、焼酎・ブランディ・ウイスキー・ウォッカ・ジンなどでももちろん作れます。
ただし、その前にお酒に関する注意を。
・アルコール20度以上のお酒を使う。
・作った梅酒は他人に提供・販売しない。
この2つを守らないと、「酒税法違反」となります。
アルコール20度以下のお酒は違法になるだけでなく、雑菌が大量に発生したり糖の発酵がすすみ身体に有害物質が発生する可能性があるので厳守しましょう。
適度は度数は35度以上と言われています。
それ以下の度数になると、梅のエキスが抽出されにくくなります。
また、長期保存も難しくなってきます。
お酒による味の違い
お酒が違えばもちろん梅酒の味もちがってきます。
ホワイトリカー
梅酒をつくるときの定番です。
その理由は無味無臭だから。梅の旨みを十分に味わえます。
果実酒としてテッパンのお酒などで失敗することもそんなにありません。
梅酒作り初心者の方はまずはホワイトリカーから始めることをおススメします。
焼酎
麦・米・芋など焼酎自体にそれぞれ特徴があるように、使う焼酎でかなり風味が変わってくるようです。
比較的すっきり梅酒本来の味も楽しめるのは「米焼酎」。
麦焼酎は熟成が浅いとかなり麦独特の味と梅の味それぞれがたつようです。少し長めに寝かせたほうが味が馴染みそう。
芋焼酎はそれ自体好き嫌いが分かれるところなので、お好きな方は挑戦してみては。
梅酒との相性が一番よいのが「黒糖焼酎」。黒糖のまろやかさと梅の相性がばっちりです。
ブランデー
梅酒の相性がよく、ホワイトリカーに次いで人気なのがブランデー。
もともとブランデーは果物と相性が良いので、これは納得ですよね。
3カ月くらいで飲めるようになりますが、1年以上寝かすとまろやかになるようです。
そのほか泡盛などでも美味しく作れるようですが、お酒を変えるときに注意したいのが氷砂糖の量。
ホワイトリカーは無味なので基本的に多めに氷砂糖を入れますが、他のお酒にはお酒そのものに甘味があります。
失敗した!とならないよう、少量から作る、または下調べをよくして目分量で入れないことをおススメします。
注目!日本酒を使る梅酒
最近なにかと人気が高まっている日本酒。
抽出期間も1ヶ月くらいと、ホワイトリカーや焼酎に比べると短くなりすぐに飲みたいと言う方にはぴったり。
味はまろやかで、旨みもあると日本酒で作った梅酒にはまる人も多いそうです。
ただし日本酒はアルコール度数20度以下のものも多いので、使える日本酒を探すのがちょっと大変かもしれません。
果実酒用の日本酒があるので、それなら安心です。
具体的な作り方はこの後ご紹介します。
梅酒の基本的な作り方
甘味やコクなど好みがあるかと思います。
砂糖の量やお酒の種類違いなど、いくつか作って自身の好みを見つけるのも手です。
【 材料・用意するもの 】
青梅 1kg
氷砂糖 1kg
焼酎 1.8リットル
殺菌した保存容器(4Lくらいの容器が目安)
【作り方】
1. 瓶をアルコールなどで消毒します。
一回洗い、アルコールなどで拭いたあと、さらにキッチンペーパーなどで拭きよく乾かします。
2. 梅は水で洗い、水のはったボウルに入れ、あく抜きをします。(2~4時間)
ただしすでに熟成した梅は必要ありません。
あく抜き途中で変色した梅は取り除いてください。
全体的に変色した場合、その梅は梅酒には向きません。
原因としては鮮度に問題があったことも考えられます。
3. あく抜きが終わったら水気を切り、竹串でホシ(ヘタ)を取り除きます。
4. 保存容器に氷砂糖と梅を交互に入れます。
5. ホワイトリカーを入れ、蓋をして冷暗所に置きます。
時々蓋をしたまま容器をゆらし、糖分が混ざるようにしてください。
一般的には3カ月くらいで飲めるようになり、寝かせる期間が長くなればなるほど熟成され、コクがでてきます。
レシピの分量はまず失敗の一番少ない分量です。ですが、けっこう甘いです。
少し甘味をおさえたい場合は700gくらいから始め、お好みにあわせ減らしてみてください。
少なくても500gは入れた方がいいようです。
砂糖をあまり少なくすると梅のエキスの抽出に影響が出るうえ、さらに保存期間も短くなってしまいます。
梅酒を日本酒で作る
作り方はホワイトリカーと同じ。
ただ、仕込んでから1ヶ月くらいで飲めるようになります。
分量は以下の通り。
【日本酒で造る梅酒の材料】
青梅 1kg
梅酒用日本酒 1.8リットル
氷砂糖 500g~1kg
日本酒の場合、そのほとんどはアルコール度数が焼酎より低いため、梅が腐るのをを防ぐために3ヵ月ほどで取り出してください。
梅酒の美味しい飲み方
さて、せっかく作った梅酒。
定番のロックや炭酸割りだけではもったいないです。
せっかくの家飲み。いつもとはちょっと違った飲み方をしてみてはどうでしょうか。
甘酒割り
すごく甘くなりそうですが、意外と梅の酸味が中和してくれます。
お酒という感じがなく、ちょっとおうちカフェ気分でくつろいた時にでも飲みたくなりますね。
割る比率は1:1で。
アイスかけ
バニラアイスに少し梅酒をかけて。
デザート感覚でいただけます。
反対に水割りの梅酒にバニラアイスをのせてもいいかもしれませんね。
リンゴジュース割り
りんごジュースで割ってお好みで炭酸をいれても。
梅とりんごって結構合う。
黒酢りんごなどでもすっきり美味しくいただけます。
以上、梅酒ってクエン酸も豊富で身体にも良いし、飲み方もけっこうあるので一度家で造ってみると楽しいですね。
自分好みの梅酒をつきつめていってみては。
梅酒アレンジレシピはこちらもぜひ。
> 梅酒の美味しい飲み方 アレンジレシピ12選
でも飲みやすくてもあくまでお酒。
飲みすぎには注意!です。
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