冬物衣替え 黄ばみを防ぐ洗い方のコツ

冬物衣替え

暖かくなってくると、かさばる冬物はすぐしまいたくなりますね。

ただ衣替えの時、徹底してやりたいのが「しまい洗い」
着た回数がいくら少なくても必ず洗ってからしまうのが鉄則。

大切な服の黄ばみや虫食いを予防するために正しい衣替えを。
洗い方としまい方のご紹介です。

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冬物をしまうときにやりがちなこと

  • 1回しか着ていないものは洗濯せずにしまう
  • クリーニングに出してもどってからそのままクローゼットにしまう
  • 防虫剤を使わない
  • 一度洗っているからとしまい洗いをしないでしまう

心当たりありますか?
実はこれら全部冬物をしまうときのNG行為。

「あまり着なかったから汚れていないだろう」と思っても実はホコリや皮脂がついているもの。
そのまま1年近くしまい込むと変色や虫食いの原因となります。

冬物をしまう時期はGWまでにすます

春の衣替え、最近は迷いますね。
日々の寒暖差も大きく、冬物を全部しまうタイミングがなかなかはかれません。

それでも基本、衣替えのタイミングは自身の体感で判断すればいいですが、世間の目安は最高気温20℃くらいの気温が日が続いたらとも言われています。
ただし、1日で終わらせようとせず段階ごとに、ちゃんと「しまい洗い」しながら進めていきましょう。

関東近郊なら冬物のしまうタイミングは、3月にダウンジャケットなど厚手のものを。
4月くらいには残りのマフラーやセーターなどが目安。

こうして何段階か分けると、億劫にならないうえ、クローゼットも少しずつ整理しながらしまえるので一石二鳥です。

しまう日は湿気の少ない、晴れた日にすすめます。
湿気を衣服に取り込まないことがポイントです。

5月の連休を過ぎると気温も上がり、湿気も上がるので衣服についた害虫が成長し、衣服に卵を生みつける可能性があるため。
それが服の虫食いの要因のひとつでもあります。

アイテム別しまい洗いのコツ

「しまい洗い」とは着てから一度通常の洗濯してあっても、衣替えの際もう一度洗うこと。
これをすることで黄ばみや虫食い防止につながります。

家で洗えるものは洗う

最近は万一のために水洗い禁止の洗濯表示が目立ちます。
しかしながら実は家で洗えないモノってけっこう少ないのです。

キュプラ・アセートや特殊加工した光沢あるような素材、さらに革や毛皮。
これらはまず専門店へ持って行きます。

そして自分で洗うのが怖いというものもクリーニングに持って行きましょう。

洗えるものは家で洗った方がいいのは「水洗い」できるため。
黄ばみの原因でもある皮脂汚れは水溶性なので、クリーニング店で行うドライクリーニングでは落とせません。
もしクリーニング店に持って行く時は「汗抜き」してほしいなどの要望を伝えます。

ニットなどは洗い方・干し方にコツがありますが、大抵は家で洗えます。
(型崩れ、縮みなどがどうしても心配、またはやはり家で洗うのは面倒という場合はクリーニング店へ。)

一度袖を通したものは必ずしまい洗いをする

「一度しか着ていないから、汚れていないし」でそのまま放置は絶対NGです。
来シーズンいつの間にかシミができていたり、虫食いの穴があったり、白っぽいものは黄ばみが発生していたり、などなどのトラブルになりかねません。

厚着している冬場は意外と汗をかいているというデータがあるそうです。

また、一度でも着るとホコリなどの付着もあります。

服の風合いを来シーズンにも保持するために、今シーズンの汚れはしっかり落としてからしまいましょう。

ニットのしまい洗い

1.洗濯表示を確認。
水洗いに×またはドライ表示がついている場合はクリーニング店に持って行ってください。

2.お洒落着洗いの洗剤を用意。

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3.衿や袖口、シミなどがあるところに洗剤の原液をつけて歯ブラシの背やキャップの底(頭?)などで軽く叩きながら馴染ませます。

4.洗面器に洗濯表示の上限温度のお湯(40とあったら40℃)を入れ、洗剤を溶かしてニットを20~30分浸します。
 
5.漬け置きが終わったら洗濯ネットにいれ、洗濯機のドライコース(お洒落着コース)で洗います。標準コースで洗うと縮む場合があります。
そのまま手洗いする場合は押し洗いし、軽く脱水をかけてキレイな水ですすぐのを繰り返します。柔軟剤は忘れずに。
すすぎは軽くするため、短時間で切ります。

6.干すときは型崩れしないよう、平干しかハンガーを2つ使い、衿や肩部分だけに集中して負荷がかからないようにしてください。

注意:
皮脂を落とすには30℃以上のお湯でないと難しいですが、お湯だと縮む場合もあります。
お風呂の残り湯は菌が繁殖するので絶対NGです。
タンブラー乾燥は型崩れ・縮みの原因です。

ダウンコートのしまい洗い

ダウンは洗えます。ただ、干し方を間違えるとダウンが一部に寄ってしまったりするので注意してください。

1.洗濯表示を確認。
水洗いに×またはドライ表示がついている場合はクリーニング店に持って行ってください。
 

2.汚れたところに前処理をします。衿や袖口、ポケット口などにお洒落着用洗剤を薄めた溶液を塗りこみます。
スポンジなどで軽く叩くようにしみこませると効果的です、
食べ物のシミの場合はシミ用の洗剤などを使い、もみ洗いします。

3.洗濯機で押し洗い。
ダウンジャケットやコートを洗面器やバケツで洗うのは容量的に厳しいです。洗濯機の洗濯槽を利用しましょう。

洗濯槽に30℃以下の水をはり、お洒落着洗いの洗剤を入れ、混ぜます。
そこへダウンジャケットを入れ、30~40回押し洗いします。

4.脱水
一度水を全部捨て、30秒ほど脱水します。
その後、また水を入れて押しすすぎし、また30秒ほど脱水。
これを2回ほど繰り返します。

5.振ってから干します。
脱水が終わってそのまま吊るすと中のダウンが寄ってしまいます。
肩部分を持って軽く振りさばきます。

6.形を整えたらハンガーにかけ、風通しの良いところで影干しします。
表面が乾いてきたら両手で挟んで軽くたたき、中のダウンをほぐしていきます。

注意:
乾きにくいので2~3日かけて乾燥させます。
乾いたかな、と思ってもう一日さらに乾かすと安心です。
湿気が残っているとカビの原因になるので注意してください。

冬物は縮みやすいものが多いので、基本手洗いかネットに入れて洗濯機のドライコースで洗うことをおススメします。

白いインナーやシャツ・ニットなどのしまい洗い

白っぽいもののしまい洗い

白っぽいものはちゃんとしまい洗いをしておかないと黄ばみの原因になります。

黄ばみ防止には塩素系漂白剤につけることが効果的ですが、素材によっては使えないモノもあります。
その場合は色ものでも使える酸素系漂白剤を50~60℃くらいのお湯に浸けます。

白物の木綿シャツは塩素系漂白剤で一度しっかり除菌すると黄ばみ防止効果があります。

お湯にしっかり浸けて残っている皮脂を溶かすのがポイントです。

冬物のしまい方と防虫方法

冬物は引き出しにしまう場合は衣服を立てて収納した方が、防虫からも防湿からも効果的です。
害虫は奥の方に向っていきますので、積み重ねると下の衣服が虫に食われる可能性があります。
また、湿気も下にたまるので一番下になった衣服は傷みやすくなります。

引き出しの一番下に除湿剤を置き、衣服は畳んで立てて収納し、防虫剤は衣服の上に置きます。
除湿剤は定期的に交換が必要になります。

青森のヒバのチップなどは防虫・防カビ効果があるので、こういったものを引き出しに一緒に入れるのも効果的です。
ヒバのチップは専門店などで入手できます。

冒頭でも述べましたがクリーニングから戻ってきた服はビニールをはずし完全に湿気や溶剤を蒸発させてからクローゼットへ。
その際防虫効果のある市販のビニールカバーをかけておくと防虫はもちろんホコリ除けにもなります。

圧縮袋などに入れても防カビ・防虫効果があります。

衣替えしまい方

来年も気持ちよく着るために面倒がらずにしっかり手入れしてから衣替えをしてください。
クリーニング店は4月くらいになると冬物のクリーニング料金の値引きなども行うのでそのタイミングを見はからって冬物じまいを行うのも手ですね。

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